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Staff Stories

正解がないことだから、考え続ける。データ分析を武器にするプロジェクトマネージャー谷 和香奈

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「Staff Stories」では、A.C.O.のスタッフを紹介しています。今回登場するのはプロジェクトマネージャーの谷 和香奈。コンテンツマーケティング会社でのキャリアを生かした分析能力を武器に活躍しています。

Guest

Wakana Tani

大学卒業後、コンテンツマーケティング会社でオウンドメディアの編集者/ライター経験を経て現在に至る。

インターネットは自分に選択肢を与えてくれたもの

— まずは今までの谷さんについてお伺いします。どのような経歴を歩んできたのでしょうか?

中学生・高校生時代まで遡るのですが、田舎出身で、とても保守的な環境で育ちました。「こうあるべき」「こうしなさい」という圧力のようなものに、とても生きづらさを感じていて。そんな中、インターネットにハマり、趣味を中心に多くのことを知りました。たくさんの情報に触れていく中で、「保守的な生き方」は単にひとつの選択であるだけということに気がついたんですよね。いろいろなことを知り、自分の選択肢が増えていき、世界が広がっていった気がしたんです。インターネットで見た文章に救われて、ぼんやりと「情報に関わる仕事がしたい」と思うようになりました。

カルチャーメディアのインターン時代。来日した海外DJにインタビューも行なった

カルチャーメディアのインターン時代。来日した海外DJにインタビューも行なった

そこから、大学ではエディトリアルデザインを専攻し、在学中もカルチャー系のメディアを運営する企業でインターンをしていました。その後、新卒で編集者・ライターとしてコンテンツマーケティングの企業へ入社。企業オウンドメディアの編集・ライティング、アクセス解析、流入施策の改善提案などを行なっていました。

toC・toB関わらず、いろいろなジャンルのメディアに携われたことは単純に面白かったですし、やりがいもありましたね。自分の趣味だけでは、やはり偏りがでてくるので……。アクセス解析やSEOのスキルは今、A.C.O.での仕事にも活きています!

— すごい、夢を叶えてますね…!ではそこから、A.C.O.のようなデザイン業界に興味を持ったきっかけは何かあったんですか?

編集者時代はオウンドメディアの運営に関わることが多かったのですが、成功しているように見えた有名なオウンドメディアがどんどん閉鎖されていった時期がありました。そんな出来事を目の当たりにして、メディア業界の閉塞感を感じたり、「編集者・ライターとして、記事を読んでユーザーに新しいインプットを与えることはできるけど、実際ユーザーが行動に移すところまで果たしてできているのか?」、ということを考えるようになりました。世界中で多くの新しいサービスが生まれる中、“文章だけ”に縛られることもないと思ったんです。そんな中、UI/UXの概念を知り、デジタルプロダクトのデザイン業界に興味を持つようになりました。学生時代に自分が経験したように、「デジタルプロダクトを通じて、ユーザーに新しい選択肢を与えたい」と思ったんです。

「デザイン」と「データ」の関係性を模索したい

— では、入社してからのことを教えてください。A.C.O.のどのようなところに惹かれましたか?

A.C.O.のPlaybookにも「Love to think(考えることを好きでいよう)」という言葉がありますが、「考えること」に重きを置くカルチャーにとても惹かれました。体力とは違い、考えることは際限がなく、可能性が無限にあるので。ただ制作するだけではなくて、概念的な部分から考え、アウトプットしていくことができる環境は自分にとても合っていると感じています。

— プロジェクトマネージャー(以下、PM)として、未経験で入社してからはどうでしたか?

未経験として入社したので、PMの業務は全てが新鮮でした。入社してからはアシスタントとして、複数のWebサイトのリニューアル案件に関わりました。A.C.O.は関わるクライアントの規模も大きく、その点もやりがいがあります。プロジェクトメンバーと話を進めるために、グループ会社であるモンスター・ラボのフィリピン・セブ島拠点に出張に行ったこともいい思い出です!

一方で、開発に関する知識がほぼなかったため、入社当初は理解するのがかなり大変でした…。「先輩たちが大変そうなのはわかるけど、何が大変なのかわからない!」「日本語で話している会議なのに、どういった内容なのか全く理解できない!」みたいな(笑)アシスタントとして入っているのにも関わらず、周りの人をアシストできていない自分にもどかしさを感じましたね…。

— 入社して1年以上が経っていますが、PM業務をする上で、谷さんの強みや心がけていることはどんなところですか?

前職での経験もあるので、Web解析やデータ分析は私の得意分野です。今でも、Webサイトの運用案件で解析を担当しています。ただ、一方でデータとデザインの相性についても考えるようになってきて。データ分析はある意味民主主義的なものなので、「もしかするとこの考えはクリエイティブの芽を摘むようなことになってないか」「誰かを切り捨てた選択になっていないか」など、しばしば頭を悩ませます。実際、クライアントやユーザーにとっての正解はデータで見えている“事実”だけではないこともあると思うんです。

とはいえ、「より良いものをつくる」大きな判断軸にはなると思っていて、そういう意味でもデザインとデータの相乗効果を生むためにどうすれば良いか、正解がないからこそ、つねに考え続け、模索していきたいと思っています。現場に寄り添いながら「見える利益」にとらわれ過ぎず、PMとしての自分の役割を果たしていきたいです。

— PMの仕事をしていて楽しいと思う瞬間はどんなときですか?

やっぱりリリースされたときですね。「苦労が報われた!」って思います。リリースされたあとは実際にユーザーの動きを見ることもできるので、それも楽しいです。

また、リリースされてからグロースのフェーズに入って、中長期的に数値を見て仮説を立てて分析することです。立てた仮説が正しかったときは、やっていたことが間違いじゃなかったということがわかるので、立場的にも嬉しいです。

仕事中の谷

人の頭の中を覗き見することが好きです

— では、次に個人についての質問させてください。好きなこと、興味があることを教えてください。

ライター以外にもイベントのオーガナイザーも行っていた

興味があることはあり過ぎて選べなくて…。音楽、映画、本、社会問題、環境問題とか、本当、幅広いです。音楽は、世界中のいろいろな国の音楽を聴きます。最近は南アフリカの音楽が面白くて。音楽そのものというより、カルチャーや社会背景、歴史と照らし合わせて聴くのが好きです。本も、小説よりもエッセイやルポルタージュをよく読むし、映画もドキュメンタリーが好き。他人の頭をのぞき見できる感じが好きみたいです。自分よりも他人に興味がある(笑)多分、データ分析が好きなこともそこにつながってます。

どんな人がどんな背景で何に困っているのか、それに自分はどう向き合っていくのかという“負の感情”を認識しておくのは、一個人としても仕事をする上でもとても大切なことだと思っているので、意識的に見ている部分もありますね。

— では最後に、これから、どうなっていきたいですか?仕事、働き方について教えてください。

データ分析力はどんどんつけていき、自分のさらなる武器にしていきたいですね。先ほど言ったようにデータとデザインとの相性を考えることもありますが、クライアントやユーザーのプラスになることを積極的に提案していきたいです。

「この業界でこの仕事がしたい」みたいな夢はないですが、こんな社会で生きたいみたいなのはあって……。何かに阻害されることなく、ありとあらゆる人が様々な選択肢を得られることが社会の豊かさの象徴だと思っていますし、インターネットをはじめとするテクノロジーは、それを手助けするものであって欲しいと思っています。

インターネットが自分に選択肢を与えてくれたことと同じように、私もクライアントやユーザーに選択肢を与えられるようになることで、誰かの助けになってるといいなぁって感じですね。また、こうしてデジタルプロダクトに関わる仕事をするのは、辛かった時代にインターネットを通して私に選択肢を与えてくれた誰かに対する恩返し的な気持ちも強いかもしれません。この人生、引き続き同じような仕事をずっとしていくんだろうなぁと漠然と思っています。

働き方については、縛られることなくのびのび働いています。10年前、地元でくすぶっていた自分に、「今、東京タワーが見えるおしゃれなオフィスで働いているよー!恵比寿のOLだよー!」って言ってあげたいですね(笑)

— ありがとうございました!

谷

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