- 2022.09.09
こんにちは、A.C.O. Journal編集部です。今回は、A.C.O. Designers Podcastから、「良いデザインポートフォリオってどんなもの?」の回を記事にしました。普段から採用に関わっている二人にポートフォリオを見る側の視点で話してもらっています。Podcastは以下からもお聞きいただけます。
登場人物
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石井 宏樹
UIデザイナー、デザインマネージャー。早稲田大学創造理工学部 建築学修了。建築設計事務所にて意匠設計の経験を経て、2017年よりA.C.O.に入社。Webサイトからスマートフォンアプリ、業務システムまで幅広くUIデザインを行う。マネージャーとしては8人のデザイナーチームを担当。趣味は浅煎りのコーヒーとスパイス料理。
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吉岡 利紘
名古屋造形大学デジタルメディアデザインコース卒業。在学中に紙面やウェブ、プロジェクションマッピングを研究。
石井:デザイナーは採用面接や転職活動でよくポートフォリオを作ったりすると思うんですが、今回は「良いデザインポートフォリオってどんなものなのか」というのを見る側の目線で話せたらと思っています。早速ですが、ぱっと思いつく「良いポートフォリオ」って何かありますか?
吉岡:難しいけど、ぱっと見た瞬間に「あ、これ良いな」って思うやつはある。目に止まるポートフォリオは、やっぱり見た目のクオリティが高いのと、見出しの説明が上手いのかな。
石井:そうですね。結局はポートフォリオとしてちゃんと良いデザインになっているかどうかは大切ですよね。
吉岡:ポートフォリオっていわゆるプレゼンテーションみたいなものだと思うんだよね。作品とポートフォリオを切り離して考えるというよりも、ポートフォリオ自体が作品のプレゼンテーションなので、作品そのものの目的や工程がしっかりしているとポートフォリオ自体もしっかりした良いものになってる。それが「パッと見た瞬間に良い悪いがわかる」ということなのかも。
石井:なるほど、確かにそうですよね。あと最近のポートフォリオ制作が難しいと感じるのは、チームで作っているものが多いので自分がどこからどこまで担当したのかを説明するのが難しい。
吉岡:うん、基本的に共同制作だもんね。最近だとリサーチだったり「制作過程」の部分をしっかり載せてくれる人が増えたと思う。確かに制作過程も大切だけど、それだけじゃなくてその前段のコンセプトがちゃんと説明されていると良い作品というのが伝わりやすいかな。
石井:そうですよね。最近だと過程を載せるのは当たり前になって、ポートフォリオのレベルが上がってきているので、さらに上を求めてしまいます。それを作ったあとにそこから何がしたいのかを知りたくなっちゃうんですよね。プロセスに沿ってちゃんと良いものを作っているのは分かるので、その上で「なんで転職活動しているのか」「転職先で何をしていきたいか」というのが分かると良いな。
吉岡:分かる。自分はプロフィールが入っていると面白いなって思っていて、ケリー(A.C.O.のデザイナー)のポートフォリオには将来の年表が入っていたんだけど、「50歳になったらフォントを作ります」って書いてあって面白いなって(笑)。そういうのが入っているとちょっと話してみたいと思う。
石井:そうですね。ポートフォリオ以外で伝えてくれても良いですけど、何かしらそういうものがあると良いですよね。あと、PDFではなくてWebサイトで作った方がいいとかいろいろ意見があると思うんですけど。
吉岡:自分はPDFがいい。スクロールするだけで読めるし説明の順番が決まっているから。
石井:確かにそれはありますね。順番に見ていけばいいので内容を見る以外の余計なことを考えなくて済みます。
吉岡:PDFだと縦スクロールだけでいいけど、Webサイトだとクリック数も増えるしね。
石井:PDFの良いところはその人のグラフィック的なデザインスキルが純粋に分かるところだと思います。昔はWebサイトの方がWebデザインのスキルを表現できて良いって言われていたと思うんですけど、最近だとみんなそれくらいできるようになっていて。逆に決まったサイズのA3、A4に分かりやすく情報をまとめる方が難しかったりしますよね。
吉岡:Webサイトはノーコードツールで作れちゃうし、編集力=「1ページで何を伝えるのか」を最近は重視してるかな。プレゼン資料みたいに作ってあるのがやっぱり見やすいよね。
石井:そうですね。またこんな感じで他の話もとりあげていこうと思います。ありがとうございました!
A.C.O. Designers Podcastでは、A.C.O.のメンバーがデザインに関する話から雑談まで、幅広いテーマで話しています。今後も更新していきますので、お楽しみに。
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by Monstarlab Design Journal
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