- 2024.07.18
こんにちは。 Design/Art Director の天野です。 2024年3月、モンスターラボのStrategy & Designから6名のメンバーを選出し、UX DAYS TOKYO 2024のワークショップに参加してきました。 メンバーが講座でそれぞれの学びを持ち帰ってきて共有したところ、結果として「想像以上に得たものが大きく、皆満足していた」ので、レポート形式で紹介します!
UX DAYS TOKYOとは?
UX DAYS TOKYOとは、2015年にスタートした大規模カンファレンス&ワークショップイベントです。 世界で活躍するトップデザイナーやスピーカーによる、講演や実践的なワークショップを通じて、彼らのノウハウや思考法を日本語で学ぶことが可能で、日本にいながら世界のUXが学べます。 デジタルデザイン、インタラクションデザイン、UI、VUIといったUXに関わるデザインや、UXを中心としたデジタルプロダクトやDXなど、ビジネスに必要な知識を習得できるイベントです。 有名な書籍の著者から直接話を伺い、質疑応答をできるのは非常に良い機会だと思います。また、クライアント様にも堂々とその知識を伝えることもでき、それを知った上での応用ができるというのがこのイベントのメンツの良さだと思っています。
ワークショップに参加した目的
スタートは、会社全体のUXやプロダクト作りに関する知見・知識を普及して全体のレベルアップを目指したものでした。 「本を読んだり講義を聞きに行けばいいのでは?」と考えられるところ、わざわざ一日がかりのワークショップに参加して学ぶ意図としては、「書籍を読んだり動画を見るだけでは得られない、より実地で使える方法を持ち帰ってくること」でした。
一言で言うと、「知識や学びを体験すること」に意味がある。 (体験という言葉を使うのはちょっと気恥ずかしいですが・・・)
本を読んで学ぶ場合には、「あれ?これ実際どうやるの?」や「このワークみんなどんな反応示すのかな?」という予行演習や紐解き作業が必要です。 しかし、このワークショップを受けることでオーソリティ本人から解説を受け、他の企業の人やいろんな立場の人たちの反応も知ることができるので、一挙両得。「即戦で使えるノウハウを身につける」という目的にぴったり。
尚且つ、一日がかりの体験を伴う学びなので絶対に深い理解になり、忘れることはないですよね?会社に何かのテーマについて深く理解している人がいるということはとても重要だと思うので、そんな組織になったらいいな♩という勝手な妄想テーマもありました。
参加メンバーとワークショップ
ワークショップの紹介を読んでいると、どれも興味が湧いて受けたくなってしまうのですが、2日間で複数のワークショップが同時開催のため、泣く泣く一人ずつに割り振ることに。参加者の意図・会社のニーズから厳選して主に3つの方向性でワークショップを選んで受けてきました。
その① ザ・UX デザイン
感情のためのデザイン マスタークラスバージョン
ヴィジュアルシンキング&スケッチ実践ワークショップ
その② プロジェクトマネジメント
チームエクセレンス: 影響力の高い組織構築とメトリクス
KPIマスタークラス:実務での設計と戦略的活用
その③ 新技術
ユーザーセントリックAIデザイン設計
UXという言葉が一般化し、 UX Designの価値が変わっていく中、モンスターラボのUX Designerの役割も変わってきていると考えてこの構成にしていました。

参加メンバーの声
ワークショップの中身を全てを紹介することはできませんが、それぞれの参加者のコメントをご紹介します。
感情のためのデザイン マスタークラスバージョン
(UI/UX Designer 7年目 Kさん)
デザインが人の感情に基づくという、非常にベーシックなUXの考え方について1日かけて深く学び直せるいい機会になりました。
ヴィジュアルシンキング&スケッチ実践ワークショップ
(UI/UX Designer 22年目 Tさん)
ヴィジュアルシンキングとは、「対話や会議のなかで構造や関係性といった抽象的な情報を視覚的に整理することで、共通理解を助け、問題解決を助ける技法である」ということが確認できたのが一番の収穫でした。
グラフィックレコーディングは話を聞いて絵にしてあげること。それを元に考えるのがヴィジュアルシンキングだそうです。
議論の対象を視覚的に整理することで、気づきを得たり、議論を円滑にすることが目的なので、絵を書かなくても付箋や簡単な図で整理することでも、十分ヴィジュアルシンキングできると私は考えました。
お客様の思考をアウトプットしたり議論を進めるのに生かせるスキルだと思いました。
チームエクセレンス:影響力の高い組織構築とメトリクス
(UX Designer 3年目 Fさん)
チームで最高のパフォーマンスを発揮するための目的を素早く立てるトレーニングの機会となりました。スペシャリティの高い人たちの力を一点集中させゴールに向かって邁進させることは、PMだけの仕事では無いと考えています。目的を定め、チームに伝え、アウトプットを最大化することはリードデザイナーにも必要なスキルなので、案件ごとに意識したいと思います。
KPIマスタークラス:実務での設計と戦略的活用
(UX Designer 5年目 Wさん)
デザインという自身の仕事の価値を証明するために、事業視点での成果指標がいかに重要であるかを再認識する機会になりました。デザインKPIの設計手法についても、ワークを通して触れることができたので、自身の解釈を踏まえながら、プロジェクトに早速取り入れていきたいです。
ユーザーセントリックAIデザイン設計
(UI/UX Designer 6年目 Mさん)
これまで日本語でAIの活用事例、活用方法の情報をキャッチアップしていました。今回の講師が海外の大学教授ということもあり、世界のAIに対する認識を確認することができたのがとても良かったと思います。また、手探りで進めていたプロジェクトでもすぐに活用できる手法を知ることができたので、すぐに取り入れて行きたいです。
(UX Designer 10年目 Aさん)
AIを活用したプロジェクトを提案することはあっても、それが本当にユーザーにとって意味あるのか?作った価値はあるのか?という事が気になっていたので、いろんな指標で想定するAI技術を検証してから実装するやり方が身についてよかったです。
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございました。 変化の激しい社会において、常に最良のプロダクトやサービスを生み出しつづけるための知識やノウハウは、世界中で日々更新されています。 そしてモンスターラボのデザインメンバーも日々「デザインとは?」「UXとは?」「ビジネスとは?」と問い続けて自らをアップデートしています。 来年はどんなレポートになるのか、自分たち自身も楽しみにしています!
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by Kazuki Amano
大学卒業後、Webや広告業界でアートディレクターとして働く。自社事業の担当としてサービス開発から携わるようになり、「UX」に目覚める。近年は、UXを活用したクライアントの新規事業創出や、サービス、プロダクト開発などに従事。2022年5月、UXデザイナーとしてモンスターラボに入社。HCD-net認定人間中心設計専門家。
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