- 2025.04.17
こんにちは、モンスターラボでビジネスデザインチーム(以下:Bizチーム)のリーダーを務める加山です。 私たちは昨年から旧デザインラインと統合し、「Strategy & Design(S&D)グループ」の中でBizチームとして活動しています。
ここでは、Bizチームがどのようにプロジェクトに携わり、S&Dグループ内の他チームや、エンジニア等とどんな形でコラボレーションを行っているのか、その一端をご紹介します。目次
1. Bizチーム発足の背景とミッション
モンスターラボは、もともと受託開発からスタートし、UI/UXデザインなどの領域へと強みを拡張してきました。しかし、サービスやプロダクトを創るうえでは「そもそも何を作るべきか」という上流フェーズの検討が極めて重要になります。そこで誕生したのがBizチームです。
Bizチームは、新規事業やサービスの企画・戦略立案のほか、ビジネス視点での市場推定や売上試算などを通して、クライアントや社内のプロジェクトチームに対し、上流からのサポートを担っています。昨年からはデザインチームと一緒になり、S&Dグループとして、より包括的なビジネスデザインを提供できる体制を構築しています。
2. 関わるプロジェクトの一例
Bizチームが関わるプロジェクトは、業界・領域ともに多岐にわたります。たとえば下記のようなプロジェクトを実施しています。
- 新規事業の立ち上げ支援:顧客課題の探索からアイデア創出、事業計画策定、PoC(概念実証)を含む支援など。
- データ利活用支援:データガバナンスの整理から、分析環境の構築、担当者へのトレーニングなど。
- 生成AIを活用したプロジェクト支援:ビジネス上のユースケース検討、PoCの企画・実装、プロトタイプ開発など。
元々Bizチームは既存の組織機能では提供できない機能を提供しようという考え方も強く、そこからデータ分析や生成AIに強い人材を採用・育成していた経緯もあり、上記のような様々なプロジェクトにBizチームは関わっています。
モンスターラボが持つ開発・デザイン組織と連携しながら、「具体的にどう実装するか」まで踏み込み、クライアントのビジネス創出に貢献しています。
3. S&Dグループ内での具体的なコラボレーション
BizチームがS&Dグループのメンバーと協同して、プロジェクトの中でどんな役割を果たすかについて紹介いたします。
3-1. プロジェクトマネジメントやリサーチなど、取りまとめ役として
Bizチームは戦略立案だけでなく、実際のプロジェクト現場で進行管理やリサーチ計画、UIモックアップを使った検証計画などを取りまとめる役として動くことも多いです。クライアントやユーザーへのインタビューを通じて得た情報を整理し、サービスの方向性を定義する際には、UXチームなどと密に連携しながらプロジェクトを推進します。
3-2. ビジネス視点の「数字」にフォーカス
市場推定や売上試算など、ビジネス面での具体的な数値試算もBizチームの重要な役割です。例えばS&Dグループ内のUXデザインチームが考えるユーザー体験設計やプロトタイプを、ビジネスとして成立させるにはどうすればいいかを数値・ロジックベースで検討し、残っている検討ポイントはどこか、サービスをより良くするためにはどうするかを考え、プロジェクトを推進します。
こうした相互補完的な関係により、ビジネスとデザインが一体となってサービスを創り上げる体制を構築しています。
4. 国内外のエンジニアと協同するグローバルな働き方
4-1. 日本のエンジニアと一緒にプロジェクトを推進
プロジェクトでは日本のTechnologyグループと協働することも多く、「この機能を実現するにはどのような技術が必要か」「PoCで検証する際に何がボトルネックになるのか」など、ビジネス要件と技術要件の橋渡しを学びながら、実装視点を獲得できます。
4-2. 海外拠点のエンジニアとも協力
モンスターラボはグローバルに拠点を展開しており、海外のエンジニアとの連携も日常的に発生します。生成AIを活用した開発案件では、Bizチームが生成AI部分を主導しながら海外エンジニアと協同して開発を進めています。生成AIの技術を適用しながら海外エンジニアとプロダクトを作り上げる経験は、大きな刺激と成長機会につながります。
5. 多様な成長機会と学べる環境
BizチームやS&Dグループ全体では、以下のような学びや成長機会が豊富です。
- 幅広い領域にチャレンジできる
新規事業、AI、データ分析、サービスデザインなど、興味や得意分野に合わせてスキルを伸ばすことができる。 - 専門性を深めつつ横断的な知見も得られる
ビジネスとデザイン、技術の境界を超えてプロジェクトに参加するため、広い視野を獲得できる。 - フラットな文化の中での情報共有ができる
チーム勉強会や社内共有会などを通じて、最新のナレッジをインプットできる環境が整っている。
6. まとめ
「何を作るか」を上流から支援し、実際のリサーチやビジネス試算、要求定義までトータルにカバーするのがBizチームの役割です。UXチームやTechnologyグループとの密接なコラボレーションを通じて、「戦略 × デザイン × 技術」を統合した新たな価値を創出しています。
例えば、ANA様への支援の事例では、飛行機への搭乗前後の移動も含めた総合的な移動サービス(MaaS)「旅CUBE」のプロジェクトに参画。Bizチーム、UXチーム、Technologyグループチームが一体となって、ビジネス戦略からサービス設計、本開発前の要件定義までを支援しました。
このように、プロジェクトを一貫してサポートし、短期間でリリースまでつなげる事例は、モンスターラボとしての総合力を象徴するものといえます。 特に生成AIが発達して、今までよりも求められる業務の範囲が一層拡大している現在で価値を発揮していくためには、一つの領域に閉じることなく様々なチャレンジができる環境が重要だと考えています。
今後もBizチームはさまざまなクライアントを支援し、データやAI、そしてデザインを駆使した新規サービスの企画・推進を手掛けていく予定です。
もしこの記事を読んで「こんなプロジェクトに興味がある」「Bizチームの取り組みに共感できる」と思っていただけたら、ぜひお気軽にご連絡ください。
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by Tatsuya Kayama
大学を卒業後、モンスターラボに入社し、アプリが絡む新規事業の立ち上げ支援や、企業のデジタル戦略策定支援を行うビジネスデザイナーを担当。社内では、組織全体のナレッジ活用や業務効率化にも取り組み中。
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