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組織行動指針を作るまで vol.2 - いざ、組織のValuesを作る-

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こんにちは、Communication & Cultureサークル (以下C&C)です。C&Cでは、組織内のカルチャーを促進し、コミュニケーション整理・機会の創出を担当しています。

今回は「組織行動指針を作るまで vol.2」として、vol.1の続きを記載していきます。

クロスファンクショナルから行動指針を作成する

まず、カルチャーとは、暗黙的に体現される「行動」であり、「カルチャーが根付く」とは、「マネージャーがいなくても、誰も見ていなくても、自然と行動される状態」です。 そのため、カルチャーの定着には、組織としての価値観と行動指針を定義することが重要になります。

今回、C&Cでは組織キーワードになる「クロスファンクショナル」を、「自らの強みを生かし、特定の領域にとらわれず、市場に対して価値を最大化する人物や組織。」として定義しました。ここから、価値観や行動指針を作り出すために「定義した状態になっている人物や組織とはどういう状態か?」を考え、C&Cメンバーが思うクロスファンクショナルが達成された状態の組織を描き、それらを記載した意味でグルーピングして、整理していきました。



整理したものを、端的なキーワードで言語化し、それらがクロスファンクショナルに結びつくか、全体の整合性を確認します。そして価値観の骨格が出来上がりました。

どの専門性の持ったメンバーにも刺さる言葉を選びながら価値観や行動指針を形作る

価値観の骨格を、MLや組織の持つカラーに合うように言葉を変えていきます。S&Dマネージャーから「MLの会社としての4つのValuesに表現が近くなるように」というレビューをもらい、会社の中の一組織として捉えれるような言葉選びを行いました。



この言葉選びでは、C&Cメンバー全員で単語自体が持つニュアンス、それらが繋がった時の見え方、発言した際の音、など様々な観点で、まずは自分たちが納得できる表現を探しました。

また、行動指針となるアクションヒントの作成も行いました。Values(価値観)に込める内容の作成ができていたのでアクションヒントの作成は意外とすぐできたのですが、Valuesの言葉を紡ぐ作業はかなり時間がかかりました。

C&Cは、UI(ユーザーインターフェース)、AD(アートディレクション)、BX(ビジネスデザイン)、UX(ユーザーエクスペリエンス)の異なる専門性の持ったメンバーで構成されています。このような、言葉に思いをこめる作業に慣れたメンバーばかりではありませんが、どこかの専門性だけに特化された表現にならないようC&Cメンバー全員で言葉を探しながら進めました。

楽しいことが好きなメンバーが多いので所々ふざけたくなったのですが、4つあるValuesでどのような繋がりをみせるか、笑いの要素を入れるならどこに入れ込むか、など、Valuesが展開された時の聞き手の体験も意識して遊び要素の検討も真面目に行っていました。

「ふざけようとしているから時間がかかったのでは!?」と思われそうですが、純粋に言葉を見つけ、短文として成立させる作業に一番時間がかかりました。(笑) 毎週1-2時間ほどのワークを設け、一度作って寝かして、また見て違和感があれば修正して、、、という流れでした。

普段ビジネスデザインを専門的に担当しているC&Cメンバーに、Values定義活動について感想を聞いてみました。


加山
S&Dグループでビジネスデザイナーを務めている加山です。以前僕が所属していたビジネス戦略を扱っていた組織が、デザインラインに合流する形で今年1月にS&Dが発足し、その時からC&Cにも参画しています。

Values定義活動を行う中で、特に難しいと感じたのはBXとしての考えを混ぜる部分でした。UI、AD、UXなどのメンバーは専門性が違っても、クリエイター気質な考え方が似ている部分も多いため、結果としてBXメンバーの考え方が浮いてしまい、彼ら彼女らがValuesに違和感を感じてしまうことが懸念でした。

そこで大事にしたのが、作り上げたValuesの言葉を自分自身およびBXメンバーが納得して行動する様子がイメージできるかでした。C&Cのメンバーは全社Valuesの一つである「Be Borderless」を体現しているメンバーが多く、僕の意見に対しても耳を傾けてもらいながら言葉の更新を重ね、結果として全員が納得して行動しやすいValuesになったのではないかと思っています。

新しいValuesの誕生

完成したS&D Valuesはこのような形になりました。それぞれ、MLの4Valuesに紐づいています。



マネージャーからは、「内容としても違和感ない。細かな過不足は出てくるかもしれないが、ボトムアップで考えてくれたことが素晴らしいと思っている。一度これで走らせてみよう」というコメントをいただきました。また、組織を運営するリード各所からも特に違和感がないと合意してもらえ、部門の行動指針の策定が完了しました。

次はようやく組織全体に共有していきます。(vol.3に続く)

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Monstarlab Design Journal 編集部です。 モンスターラボデザインチームのデザインナレッジとカルチャーを発信していきます。

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