- 2025.08.07
「Staff Stories」では、モンスターラボで活躍するスタッフを紹介しています。今回登場するのは、ビジネスデザイナーであり、Bizチームのリーダー、さらにHRBP(人事戦略担当)として組織づくりにも携わる加山達也。インターンでモンスターラボの現場に触れ、そのまま新卒で入社。現在は、顧客とともに新規事業を共創するプロジェクトに携わる傍ら、社内では自身の所属するS&D(Strategy&Design)グループのカルチャーの浸透にも尽力しています。チームと専門領域を繋ぎながら、多様な仲間と共に事業を生み出していく──そんな未来を描く加山に、これまでの歩みと今後の展望について聞きました。
Guest
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Tatsuya Kayama
ビジネスデザイナー/Bizチームリーダー/HRBP 京都大学大学院で金属加工を専攻した後、IT業界への関心からモンスターラボに新卒入社。営業を経てビジネスデザイナーとして新規事業の立ち上げ支援や戦略策定に携わるほか、Bizチームのリーダーとして多様なメンバーの個性を活かしたチーム運営を行う。現在はHRBPとしての役割も担う。
多様な職種のメンバーが協業する会社の在り方に魅力を感じて
ーインターンを経験されて、新卒でモンスターラボに入社したとお聞きしました。 入社までの経緯を教えてください。
大学では、金属加工の研究をしていました。それこそ、真っ赤になるまで熱した金属を急激に冷やしたり圧力をかけたりして、金属がどう変化していくのかを考察するなど、全然ITとは関係ない分野でした。しかし、就職を考えた際、成長産業であるIT領域に自然と興味が向いたため、IT業界に絞って就活を行いました。モンスターラボは、業界について調べている時に知り、インターンで応募をしたところ無事に採用され、短期インターンに参加しました。
インターンを通して、モンスターラボが面白いなと思ったのは、開発に強い会社ではあるものの、コンサルタントやデザイナーなど多様な職種の人たちが気持ちよく協業している点です。「こんな会社があるんだ」と驚いたのを覚えています。そのまま新卒で入社し、総合職として営業を経験した後に、現在はビジネスデザイナーとして働いています。
クライアントのアイデアを形にするビジネスデザイナーについて
ー現在の仕事について詳しく教えてください。
現在はビジネスデザイナーとして、新規事業の企画や戦略策定など、上流工程の支援に携わっています。プロジェクトの最初のフェーズで、クライアントがどんな課題を抱えていて、どんな未来を描いているのかを丁寧にヒアリングし、そのビジョンをどう実現するかを一緒に考える仕事です。中でも、新規事業の立ち上げ支援を担当することが多く、変革テーマの選定に向けた調査や、アイデア出し、事業計画の作成までを担っています。
プロジェクトには、ビジネス、デザイン、テクノロジーの3領域からそれぞれ専門性を持ったメンバーが関わることが多いです。僕は、ビジネスデザイナーとして「何を作るか」といった上流から支援し、全体を組み立てる役割を担いながら、UI/UXデザイナーやテクニカルリードと連携してチームを組んでいます。いわゆる「戦略 × デザイン × 技術」の力を結集したチーム体制で進められるのが、モンスターラボらしさでもあると思います。

ービジネスデザイナーとしての仕事のやりがいや、難しさを感じるのはどんな時ですか?
やはり、クライアントに評価をいただいた時に一番やりがいを感じます。直接、クライアントの感謝や喜びの声が聞けるのは、このポジションの特権です。
また、難しさを感じる点でいうと、クライアントのアイデアが本当に実現困難なものなのか、それとも工夫次第で形にできるのか。その見極めと、期待値をすり合わせる作業です。
この点において心がけていることは、クライアントが求めているものを正しく把握し、できること・できないことの期待値を合わせることです。場合によっては、「この紙を使って、城をつくってほしい」のようなリクエストがある場合もあるので、そういった認識の齟齬をなくすためにも、こまめにコミュニケーションをとることが非常に大切だと考えています。
ービジネスデザイナーとして大切にしていることは?
“感度高く”いることですね。例えば、ニュースで気になったビジネスやサービスについて考察したりして、提供している会社について調べたりするなど自分の引き出しを増やすようにしています。それは、デザインなどの専門分野や強みがある人たちと日々関わる中で、「ビジネスの分野では負けないように」と感じていることが大きいですね。
“個性が活きる場”を作りながら組織と関わる
ーBizチームのリーダーとして、どんなことを意識していますか?
Bizチームは、実はビジネス系にめちゃくちゃ強い人たちが集合しているというよりは、データエンジニアリングが強かったり、AIに強かったりといろんなメンバーで構成されています。人数は多くはありませんが、その中でリーダーとして、メンバーの稼働を割り振ってちゃんと売り上げを立てることなどを目標としています。また、メンバーの強みを引き出して、プロジェクトやチーム運営に活かしていくことも意識しています。
誰が何を得意としていて、どんな価値観を持っているのかを日頃から観察しながら、「この案件にはこの人が合いそうだな」と配置を考え、ナレッジの橋渡しをしています。それと同時にリーダーとして、期待していることもちゃんと伝えています。
大事にしているのは「チームとして成果を出すこと」と「個人が自分らしくいられること」のバランスです。細やかなコミュニケーションの積み重ねが、安心してお互いに意見を言える環境に繋がっていると感じています。
ーS&D内でのBizチームのリーダーとしての関わり方はいかがですか?
サービスデザインやUIデザインなど、S&Dは5つのチームで構成されています。それぞれのリーダーが組織が良い方向に進めるように意見を出し合う中で、Bizチームのリーダーとして意見を出し、仕組み作りに貢献したいと思っています。
S&Dが発足したのは2024年ですが、この時、S&DとしてのValues(価値観)定義の活動が行われました。このValuesでいえば、組織の在り方として「Be Borderless」の存在が大きいと思います。この考えはモンスターラボとしても大事にしている部分です。
自分だけではなく周りを巻き込みながら、そして周りの人に貢献しながら仕事を進めるのが大事だと思っています。いろんな方に力を借りながら仕事をしているので、ちゃんと恩返しできるように成長していきたいですね。この考え方の根底には、「一人では、どこまでも進むことはできない」と思っているからかもしれません。

周りを活かす仕組みを作り、コミュニケーションのハブになる
ー「一人では、どこまでも進むことはできない」という考えについて詳しく教えてください
小学校から大学までずっとサッカーをしていました。自分で言ってしまうのですが、割とサッカーは上手い方だったんです。でも、一人が上手いだけではチームは勝てない。個人の力って限界があると学生の頃から感じていました。特に大学では「周りを活かすこと、その仕組みをつくること」を意識しながらプレーをしていました。この部分は、先述したBizメンバーとの関わり方の中にも活きています。自分一人ではなくて、チームとして動くからこそ大きなパワーが生まれます。
ーHRBPについてもお聞きしても良いでしょうか?
数年前からHRBPとしての役割も担っています。HRBPというのは、それぞれの部署にいる人事のような役割で、退職率を減らすことや社員の満足度を上げるといった、それぞれの部署をより良い方向に進めていくミッションがあります。
大切にしていることは、部署内のメンバー、僕も含めた従業員が思っていることをちゃんと吸い上げること、そして経営陣の意見もしっかりと集めることです。「コミュニケーションのハブ」としてお互いの思いを大切にしながら、課題があるとすれば、解決するためにどういった仕組みが必要かも考えて決めていくことを心がけています。やっぱり、生き生きしながら仕事をするのが一番いいですよね。
仲間と夢中になれることに取り組んでいきたい
ー今後はどんな暮らし方や仕事をしていきたいですか?
パッと、緑豊かな湖畔にあるロッジでゆっくり過ごす場面をイメージしてみたのですが、「この暮らしは本当に面白いのかな〜?」と自分でイメージしながら疑問に思いました(笑)。結局、今みたいな感じで、いろんな人と関わりながら過ごしていきたいです。
改めて自分が力を発揮できるシーンについて考えてみると、「誰かのために」と意識していることが多いように思います。やっぱり人と関わることで力を発揮できるし、そしてその中に楽しさがあるんだと。
僕の業務であるビジネスデザイナーは、コンサルタント業に内包される仕事だと思いますが、一般的なコンサルだとビジネスの課題についての解決策や策略を提示して終了することがあります。しかし、モンスターラボだとそこからデザインや、開発に繋がっていく。自分が設計したものがちゃんと出来上がり、最終的な形になるところまで見られます。プロダクト作りに対して、ちゃんと貢献できていると実感できるところが面白いところです。
そして、今後はもっとその部分を大事にしていきたいです。モンスターラボ、S&Dのメンバーはもちろん、プライベートでもたくさんの仲間と夢中になれることに取り組んでいきたいですね。

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by Monstarlab Design Journal
Monstarlab Design Journal 編集部です。 モンスターラボデザインチームのデザインナレッジとカルチャーを発信していきます。
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