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Staff Stories

自由と制約の狭間で、パズルのように紡ぐUXデザイン。ユーザーニーズとビジネスを繋ぐ架け橋に。

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「Staff Stories」では、モンスターラボのスタッフを紹介しています。今回登場するのは、UXデザイナーの本田悠真。通信キャリアでインフラエンジニアとしての経験を積んだ後、UXデザイナーに転身。現在は、モンスターラボでさまざまな業界やジャンルのプロジェクトに携わっています。そんな本田に、UXデザイナーに転身した理由、アイデアを生み出す際の思考法、そして今後のキャリアビジョンまで聞きました。

Guest

Yuma Honda

UXデザイナー。大学・大学院では、電気電子系の領域で光ファイバーの研究室に在籍。卒業後、通信キャリアに就職し、インフラエンジニアとして勤務。その後、部署移動しアジャイル開発のUIデザイナーを経てUXデザイナーに。2023年6月、モンスターラボに入社。新規事業開発などにおいて、サービスのコンセプト設計、体験設計、UIデザインなど一気通貫で携わる。

エンジニアからUXデザイナーへ 好奇心が導いた新たなキャリア

— まず、本田さんがUXデザイナーになるまでの経緯について教えてください。

僕は学生時代、さまざまな課外活動に打ち込んでいました。例えば、学祭実行委員や、地元商店街のイベント企画運営、フリーペーパー制作、VTuberの運営、ハッカソンへの参加などなど……。ゼロから「何をするか」を考え、最終的にグラフィックに落とし込み、提案するまでのプロセスが好きでしたね。

また、大学院まで電気系の学科で光ファイバーの研究に力を入れていました。なので卒業後は、自然な流れで通信キャリアに入社しました。そこでは、インフラエンジニアとして、社内向けクラウドサービスの基盤構築を担当しました。システムの設計や調整業務が多かったのですが、だんだんと「自分が本当にやりたいこと」とは少し違うのでは、と感じるようになりました。

— 「本当にやりたいこと」とは、何だったのでしょうか?

簡単に言うと、学生時代に熱中していた、ゼロからイチを作るプロセスですね。リサーチから始まって、実際に何を作り、どう提供するかという「企画」的なプロセスに携わりたいと思いました。

そんなとき「UXデザイナー」という職種があることを知りました。社内の別の部署に、そういった職種の方がいると。そこなら、自分のやりたいことを実現できるのではないかと異動希望を出し、アジャイル開発のUIデザイナーを経てUXデザイナーとなりました。そこでは希望通り、ゼロからイチを作るプロセスに携わることができました。主に通信業界のサービスを取り扱っていたのですが、次第にもっとさまざまな業界・ジャンルの案件に関わってみたいという好奇心が湧いてきました。それで、転職を決めました。

— その後、モンスターラボへ入社されています。どういった点に魅力を感じたのでしょう?

僕が考えるモンスターラボ最大の魅力は、開発とデザインの両方が実現できる環境にあります。モンスターラボは多くのプロダクト開発実績があります。また、2023年にはデザイン会社A.C.O.を統合し、その文化や品質が受け継がれています。僕は元々エンジニアだったので、UXデザインだけでなく、「開発」という技術的なスキルも活かせる環境を探していました。それで、モンスターラボへの入社を決めました。それが、2023年6月のことです。

自由度の高い案件で「ゼロイチ」の喜びと苦悩を実感

— 現在のお仕事内容について教えてください。

現在は、UXデザイナーとしてさまざまな案件に携わっています。直近では、モバイルアプリのグロース案件で、要求の整理からプロトタイプの作成までを担当しています。

モンスターラボは伴走型のプロダクト開発が多く、案件の自由度も高いです。例えば「デジタルを使って、新規事業を立ち上げたい」という大きな目的からスタートするものもあります。クライアントとゴール設定から伴走し、そこで生まれたアウトプットが直接的にプロダクトの方針に影響するので、裁量が大きく非常にワクワクしますね。

ただ、自由度が高いと言っても、やはり制約はあります。クライアントの業界としての特性を考慮しなければならないとか、「高齢者と若年層、両方をターゲットにしたい」という戦略的な事情があるとか……。ただ、僕は制約があればあるほど燃えるタイプで(笑)。制約というのは、課題とほぼ同義だと考えています。その中で、パズルのピースを一つひとつはめていくように、企画を作り上げていく。ピッタリはまる部分もあれば、はまらない部分もある。そこは、柔軟に自分でピースを作ったりして、全体を仕上げていく。そんな感覚です。制約がある中で、どうやってクリエイティブな解決策を見つけるか。それが面白いし、ぴったりハマった時には爽快感がありますね。

— モンスターラボに入社されてからは、本田さんがやりたいと思われていた仕事ができていると。

はい。僕はまだ入社して1年ほどですが、自由度の高い案件を任せてもらえるので、すごくありがたい環境ですね。モンスターラボは、人材の特性やスキル、考え方、希望なども意識して各プロジェクトにアサインします。相性が良さそうな案件にアサインしてもらえるので、非常にバリューが出しやすいと感じています。

— これまでで最も印象に残っている案件はありますか?

具体的な名称は言えないのですが、ある企業の新規事業開発で、サービスのテーマ設定からコンセプト策定、UI検討まで、一気通貫で携わりました。そこでは、ユーザーの課題とビジネスニーズをマッチさせるアイデアを生み出すことに、非常に頭を悩ませました。単純にユーザーニーズがあるだけでは、ビジネスに繋がらないということを痛感した案件でしたね……。ただ、リサーチやユーザーインタビューを重ね、クライアントとも繰り返しディスカッションし、何とか形になったときには、大きな喜びが湧き上がってきました。

プロダクトマネージャーとして、戦略立案から伴走したい

— 打ち手を検討するときに、本田さんが心掛けていることはありますか?

最も大切にしているのは「分解」です。最初に、クライアントの要望、業界の性質、社会的背景など、さまざまな要素を分解して現在地を明確にします。そうすることで、次に何をリサーチすべきか、問いを立てやすくなるからです。具体的な打ち手をリサーチ、検討する段階では2つのことに注意しています。

一つ目は、広い視野を持つこと。例えば、プロダクト開発で事例調査する場合は、日本だけでなく、英語圏やインド、ドバイ、中国、韓国など、さまざまな国をリサーチします。案件に関連するキーワードを各国の言語で検索し、実際にアプリをダウンロードして使ったりします。例えば、韓国だとキャラクターを使ったものが多いとか、国や文化によって日本とはまったく違う表現やソリューションがあるので、勉強になりますね。国内だけを見ていると、どうしても視野が狭くなってしまいます。海外の事例を見ることで、新しいアイデアやアプローチが生まれることが多いんです。また、構造的に似ている別の分野のサービスから、ヒントを得ることもあります。

二つ目は、スコープを広げすぎないこと。特に自由度の高い案件だと「これもいいし、あれも面白い」と、どうしても風呂敷を広げすぎてしまいがちです。そのような場面では、まずは課題を明確にすることから始めます。そして、アイデアを選定する際の基準をしっかり設定します。

この基準については、チームのメンバーやクライアントと共通認識を持つことも重視しています。それが無ければ、みんなが違う方向を向いてプロジェクトが進まなくなってしまうからです。そのために、クライアント担当者の方々ともコミュニケーション頻度を高めるよう心がけています。僕が担当している案件では、同じ目線で一緒にプロジェクトを進めようという姿勢の方が多く、助かっています。

— 最後に、本田さんのキャリアビジョンを教えてください。

直近の2〜3年は、さまざまな業界やジャンルに関わり、思考錯誤しながら、UXデザイナーとしての経験を積みたいです。

その後は、プロダクトマネージャー的な動きができるようになりたいと考えています。そのためには、幅広いスキルセットが必要です。例えば、戦略やマーケティング、ビジネスや開発の知識など。現在は、主にマーケティングについて勉強しているところです。最終的には、プロダクトやサービスの全体像を把握した上で、クライアントの戦略立案のフェーズから伴走できるようになりたいですね。

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by Monstarlab Design Journal

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