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Staff Stories

自分の「領域」を、広げ続けていきたい。目指すのは「ユーザーの生活が豊かになる」デザイン

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「Staff Stories」では、モンスターラボの社員を紹介しています。今回登場するのは、デザインラインの松原。今自分に足りないものは何かを考え、積極的に行動し、常に自分の「領域」を広げ続ける松原に、エンジニア志望からデザイナーに転向した転機や、仕事を進める上で大切にしている「3つのこと」、そして、今後のビジョンなどについて話を聞きました。

Guest

Daiki Matsubara

高校卒業後、電気電子工学科へ進学。3年次に、アプリ開発のインターンを経験。アプリ制作をゼロから学ぶ。卒業後、2017年にWeb系の事業会社へ就職。多くのサービスに携わるも「もっと幅広い業務に関わりたい」と転職を決意。2019年、モンスターラボに入社。デザインラインに所属し、さまざまな業界のプロジェクトにUIデザイナーとして携わる。

アプリ制作で気づいた「良いモノを作るだけでは足りない」

子どもの頃から、ものづくりが好きでした。プラモデルとか、棚とか、いろんなものを作っていましたね。

中学生の頃、初代iPod touchが発売されました。それを見たとき「最先端の機器を開発できる技術力は、日本にもあるはずだ」と、どこか大和魂のようなものを感じました。そこから「自分も携帯電話を作ってみたい」と思い、ソフトウェア、ハードウェアの両方を学べる学科を探して受験。結果、大学は電気電子工学科に進み、はんだこてで電子回路を作ったり、プログラミングを学んだりしました。

エンジニアを目指し、3年生の時に長期インターンでアプリ開発会社に入りました。

社長以外は全員学生という面白い会社で、コーディングを学びながら、アプリをゼロから企画・開発しリリースするまでを担当しました。当時は、ハッカソンが流行っていて、「良いと思ったら、とりあえずアプリを作ってリリース」というような勢いのある時代。僕も、積極的に開発したアプリをAppStoreに出したり、使ったりしていましたが、僕が「良いな」と思っていたアプリが、マネタイズできずにどんどん消えていってしまったんです……。その時、「良いものを作るだけでは足りないんだ」と感じたことを覚えています。また、自分が作ったアプリへのユーザーの反応を見ながら、人にはさまざまな価値観や感じ方があるのだと、痛感しました。

大きな気づきをきっかけに、エンジニア志望からデザイナーへ

新卒では、Web系の事業会社に入りました。エンジニア志望で入社したのですが、新入社員研修で仕事の一連の流れを経験する過程で大きな気づきがありました。それは、自分が「良い」と思うものではなく「ユーザーに使われるもの」を作らなければいけないということ。このことを意識し始めてから「エンジニアではなく、もっと手前から関わりたい」と思うようになり、デザイングループへの配属を希望。晴れて、デザイナーとなりました。

最初に配属されたのは、ある大手検索サイトのチームでした。チームでは仕事が分業制になっていて、僕は規定のワイヤーフレームを元に、簡単な情報処理やスタイリングを行っていました。

表層的なデザインの大切さを認識しつつも、「もっとユーザーのことを考えて画面設計したい」という思いを持っていました。配属されて最初のうちからそこにモヤモヤを抱え、上司にも相談していたんです。すると「もっと幅広い業務に関わりたいのであれば、制作会社の方が向いているかも知れないね」とアドバイスをいただきました。「そうか!」と、アドバイスは腑に落ちたものの、当時のデザインスキルはゼロ。そこでまずは自分で基礎を学びつつ、チームの仕事をこなしながら知識を蓄えていきました。そのチームは、「要件から定義する」ということに長けている人も多かったので、たくさんのことを学べました。

目指すのは「ユーザーの生活が豊かになるもの」

2年ほど勤めてから、転職を決意。転職エージェントには「情報設計から関われて、幅広いスキルも身につけられる」という条件の会社を探してもらいました。そこで出会ったのが、モンスターラボです。

モンスターラボに入社してからは、希望通り、情報設計から携わることが多いですね。当社は、課題の発掘から要件の定義、開発まで一気通貫でできるのが強み。なかなか他社では実現できないのでは…と思います。あと、自分がやりたい事をやらせてもらえる環境にもあります。僕は進みたい方向性が明確に決まっているので、ここで経験を積めることが本当に幸せです。社員のバックグラウンドもさまざまなので、刺激も多いですね。

ただ、最初はデザインに苦労しました……。デザインのオーダーがあっても思うように手が動かなかったんです。そこで「引き出しを増やそう」と、数ヶ月間1日1デザインを作って、上司に毎日チェックしてもらった時期もあります。おそらく70個くらいは作ったんじゃないかなあ……。結果、自分の中の引き出しが増え、実際のプロジェクトでもすんなり手が動くようになったんです。

自分が考え抜いて作ったものを、クライアントに喜んでもらえた時は本当に嬉しいです。

以前、高齢者向けのサービスを作るプロジェクトがありました。クライアントからいただいたワイヤーフレームを見ると、ユーザー視点において少し操作が難しそうだと感じたので、改善策を提案してみたんです。もちろん、全てが提案通りにはなりませんでしたが、僕の目指す「ユーザーの生活が豊かになるもの」に近づいたのでは、と思っています。

逆に、なかなか良い案が出せないとか、出したものに納得がいかない時はしんどいですね……。そういう時は、素直に同僚や上司にアドバイスを求め、最善を尽くします。ただ、一人の力でやりきれなかった時は「悔しさ」を感じることもあります。

仕事で大切にしている「3つのこと」

仕事を進める上で、大切にしていることが3つあります。

一つは、どの段階でも「ユーザーのことを考え抜く」ということ。

仕事ではいつも「これって、誰が幸せになるんだろう」と、考えを巡らせます。すごく当たり前のことなんですが、「ちゃんとユーザーに使ってもらえるかどうか」に徹底してこだわります。だから、既にワイヤーフレームが出来上がっていたとしても、そのまま受け入れるのではなく「本当にこれで良いのか」と、前提を疑うようにしています。

もう一つは、「求められていることを、体現すること」です。

ただ、「本当に求めていること」を理解することは難しい。だから、認識のすり合わせを非常に大切にしています。クライアントワークって、一緒に仕事をする相手が常に変わりますよね。毎回、なるべく密にコミュニケーションを取るし、僕が考えていることは全て伝えるようにしています。とにかく、不安を感じさせないよう、「ブラックボックス」にだけはならないようなプロジェクト進行を意識しています。

最後は、「相手が持っているアイデンティティ、文化を尊重すること」です。

クライアントだと、業界的にバックグラウンドが違う方も多いですよね。こちらの「当たり前」は、相手のそれではない。だから、こだわるポイントも違うはず。そこを探りながら、時には相手によって接し方を変え、スムーズに進められるよう意識しています。

「相手」というのは、クライアントだけでなく社内メンバーもそうです。海外出身者もいますし、例えば元ミュージシャンなど、その背景はさまざま。その中で、それぞれが自分の長所を出し合って、協力して一つのプロジェクトに向き合う。だから、お互いを尊重しあえる環境が大事だな、と思います。

「人」って多面的で面白い。交流会開催で、互いを知る機会を

2023年1月に、モンスターラボとA.C.O.は統合しました。これから一緒に仕事をする機会が増えるにあたり、お互いのことを知らずにプロジェクトを進めると、高いパフォーマンスが出せないんじゃないかと思いました。そこで、仲間と一緒に「デザインライン交流会」を企画。1月から3月の間に、計5回開催しました。「お互いが、どういった事を大切にしているのかを知る場になれば…」と思っていたのですが、「相手を多面的に見られるようになった」「知らない一面を見られた」など、相互理解が深まる結果となりました。

そもそも、人間って「多面的」な部分が面白いと思っていて。そして、仕事上で触れられるのは、その人の一部でしかないと思うんですよね。だから僕は結構、関わる人の「人となり」を知るようにしています。そういう事を知った上で一緒に仕事をした方が、きっとやりやすいしみんな幸せなんじゃないかなあ…と思っています。

最近は初めて会った人に「これまで、一番影響を受けた本」を聞いています。それを読むと、なんとなくその人の人となりが分かるのが楽しいんです。ちなみに、僕が影響を受けた本は「ぼくは勉強ができない(山田詠美)」です(笑)

学びを続け、自分の「領域」を広げていきたい

これから挑戦したいことは、クライアントが抱える課題や新しいビジネスの可能性を見つけ、それを提案し仕事に繋げることです。モンスターラボホールディングスも上場したので、今は会社の成長にも興味があります。会社を拡大していくフェーズに立ち会っているので、僕も貢献したいと思っています。

あとは、もっともっと自分の「領域」を広げていきたいです。例えば、これまではUIの領域を担ってきましたが、去年からUXも学び始めました。社会人学校にも1年間通い、知識をつけられたので、今後はUX案件にも積極的に関わりたいと考えています。

プライベートでは、最近簿記を学んでいます。以前、会計系のプロジェクトがあって、その案件理解のために簿記3級を取得しました。次は、2級を目指そうかと……。というのも、決算表などを見られた方が、クライアントの社内情勢や案件への理解が深まりそうだなと思っていて。これからも、さまざまな分野の知見やスキルを身につけていきたいですね。

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by Monstarlab Design Journal

Monstarlab Design Journal 編集部です。 モンスターラボデザインチームのデザインナレッジとカルチャーを発信していきます。

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