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Staff Stories

胸の高鳴りを信じてデザインへ。職能も国境も越境して磨く「中も外も美しいプロダクト」

「Staff Stories」では、モンスターラボで活躍するメンバーの声をお届けしています。今回登場するのは、デザイナーの篠田愛桃。映画に魅了された幼少期の体験をきっかけにデザインの道へ進み、現在はUIデザインを軸に、要件整理や情報設計などプロダクトづくりの幅広い工程に関わっています。 「中も外も美しいプロダクト」を目指す篠田のこれまでの歩みと、海外拠点との協働などの経験を通して培った、ものづくりへの思いを聞きました。

Guest

Manami Shinoda

2020年より株式会社A.C.O.に入社。会社合併により2023年から株式会社モンスターラボに転籍。サービス・プロダクトの情報設計からUIデザインまで一貫して担当。ブランド開発に向けた世界観作り、デザインコンセプト制作、VI/CI設計にも従事。

映画で育んだ感性が、デザインの衝動に

── まずは篠田さんのこれまでについてお伺いします。デザインやものづくりの世界に興味を持ったきっかけは何でしょうか?

幼少期から絵を描いたり、美術館に行くことが好きでしたが、なかでも現在に至るまでずっと好きなのが「映画」です。実家の天井にはスクリーンが設置されていて、夜になると家族みんなで映画を観るのが日常でした。知らない世界に入り込む没入感が好きで、学生の頃は年間150本近く観ていたと思います。

最近はその楽しみに加え、それぞれの監督の個性やメッセージ性、撮り方、音楽の入れ方の違いなどを感じ取る楽しみや、まだ知らない「つくり方」を見つけるのもおもしろいなと感じています。

── 進路を決める際に、映画やクリエイティブ関連の領域へ進むことも考えたのでしょうか?

実は、自分がものづくりを職業にすることはまったく考えていませんでした。映画業界への興味はありましたが、どう関わりたいのか、どうすれば関われるのかが見えなかったんです。

一方で、早く実家を出て自立したい気持ちや、「お金を稼ぐには世の中の情勢を知るべきだ」という現実的な考えもあり、大学では経済学を専攻しました。洋画ばかり観ていて海外志向が強かったため、国際色豊かなプログラムのある経済学部を選びました。

── 経済学専攻からクリエイティブ関連の領域へと、どのように進路を変更したのでしょうか?

大学2年生になった頃に、「このまま社会人になってしまったら、つまらないのでは?」と強い違和感を覚えたのがきっかけです。「自分の気持ちが高まる職業は何か?」と考えるなかで、クリエイティブ関連の領域への思いに改めて気づきました。映画館でアルバイトをしていたので、ポスターやチラシは身近な存在でしたし、それらの制作に関われたらどんなに楽しいだろう……そう思い、胸が高鳴ったことは今でも覚えています。

そうして自分の本心に気づいてからは、すぐに両親を説得し、大学を休学して上京。デザインの専門学校への入学を決めました。

── 一度決めたら、ものすごいスピード感ですね。

そうですね。経済学も自分の糧になるとは思っていましたが、それよりも「今すぐ動きたい」という気持ちが勝ってしまって。人生で一番思い切った決断だったと今でも思います。

専門学校では、「デジタルコミュニケーションデザイン」を専攻しました。アートディレクションやグラフィックデザインといった上流工程からのブランドデザイン、Webやアプリのデジタルデザイン、さらにはHTML/CSSなどの実装に近い部分まで幅広く学びました。ポスターなどのグラフィックだけでなく、Webやアプリをデザインするおもしろさややりがいにも、このときに触れることができました。

真に美しいプロダクトは、越境してこそ実現できる

── モンスターラボ(当時A.C.O.)への入社の決め手は、何でしたか?

当時からグラフィックデザインだけで生きていけるとは思っていなかったので、デジタルプロダクトのデザインに関わることも軸として探していました。当時A.C.O.は格好いいデジタルプロダクトを多数つくっていて、カルチャーも自分に合いそうだと感じて入社を決めました。2020年に入社して、2年ほど経験を積んだ後にグループが合併し、現在はモンスターラボのデザイナーとして幅広いプロジェクトに携わっています。

── 入社後はどのような業務を担当してきましたか?

肩書はUIデザイナーですが、その領域に留まらず、かなりバラエティに富んだ動き方をしていると自負しています。プロダクト開発の要件整理から業務フロー・ユースケースの整理、情報設計、デザインコンセプトの策定などにも携わります。さらに、エンジニアとの開発連携はもちろん、バックエンドチームと一緒にシステム処理フロー図を作成したり、実装後のテストケース作成まで参加したこともあります。

軸足はUIデザインに置きながらも、各工程のメンバーと直接コミュニケーションを重ね、プロダクトの全域に積極的に関与していく。そんな「自ら動けるデザイナー」を目指しています。

── バックエンドの領域やテスト工程まで関わるのは珍しいですね。

表層の見た目をつくるだけでなく、それらがどのように実装されて動いているのか、裏側でどのようなデータの受け渡しがなされているのかを知り、プロダクトの全体像を理解したいという思いが強いんです。画面をつくりながら、同時に裏側の処理についても思考をめぐらせ、プロダクトが中も外も美しいものになっているかをチームの一員として吟味したい。プロダクトの美しさを決めるのは、目に見える部分だけではありません。ユーザーが使っていて心地よく感じるには、裏側の処理なども必ず関わります。それらも含め、全体で一貫して美しいと言えるものこそが、本当に良いものだと考えています。

国境を越え、お互いの「当たり前」をつないで生まれるチームの力

── これまでに経験したなかで、特に印象的なプロジェクトについて教えてください。

去年から参加させていただいているアプリ開発プロジェクトには、私のデザイナーとしてのキャリアを大きく成長させてもらいました。
このときに、プロジェクトのメンバーが働くベトナム拠点に半年間出張したことも、貴重な経験となりました。もともと海外志向があったことに加え、メンバーとも直接会ってコミュニケーションを取りたかったので、「現地で一緒に働きたい」と自ら手をあげたところ、挑戦する機会をいただいたのです。若手の声がフラットに届く社風は、本当にありがたいです。

── 現地で実際にメンバーと過ごしてみて、いかがでしたか?

現地に足を運び、一緒に食卓を囲んではじめて、ひとつのチームになれるのだと実感しました。テキストだけの会話と、対面で会って人となりを分かったうえで話すのとでは、まったく異なります。直接対話を重ねることで、「この人がいるから一緒に頑張ろう」と思う気持ちも深まるもの。3ヶ月の間にチームとして団結し、助け合いたいと思える関係性を築くことができました。

ワークの様子

ワークの様子

── その経験を経て、篠田さんご自身に変化はありましたか?

実装やテストを担当するメンバーの隣で作業したことで、エンジニアの特性を学ぶことができました。また、お互いの「当たり前」を共有しあえたことも、大きな成果だと感じています。エンジニアのメンバーも、私と一緒に働いた期間を経たことで、デザイナーの思想を理解して思いやってくれるようになりました。

こうした取り組みは、ベトナムに限らずどこでも実現できるものだと思います。異なるカルチャーや価値観を尊重して向き合えば、どんな壁も越えて連携できるはずです。そういった気づきも得られた、貴重な半年間でした。

ベトナム拠点撮影プロジェクトへの参加

ベトナム拠点撮影プロジェクトへの参加

良いプロダクトづくりは、「関係」と「空気」に敏感であれ

── 仕事をするうえで、大切にしていることは何でしょうか?

ものづくりに関わるすべての「人」を常に意識しています。つくろうとしているプロダクトも人のためですし、クライアントを含めたプロジェクトメンバーとの関係も大切にしています。すべての人が前向きに、そして責任を持って最後までつくり上げたいと思える関係があってこそ、良いものが生まれると信じています。

ものづくりは一人ではできません。いろいろな役割の人が集まって、チームでつくっていくものだからこそ、その場の空気にも敏感でありたいですね。どんなアイデアも否定せず、誰もが自分らしい言葉で発言できる「あたたかい空気感」があるかどうか。それが、アウトプットの質を左右すると考えています。

── 一方で、一人で没頭したいと思うような場面もあるのではないですか?

一人で手を動かしたり、考える時間はやはり重要です。仕事でも、みんなで一緒に考える前に、一度自分で手を動かしてつくってみるようにしています。考えがまとまっていないものや自分自身が納得していないものは、みんなの前には出せません。一人で手を動かす時間のなかで、「自分はこう考えていたんだ」と気づかされることも多く、それがあるからこそ、みんなとの議論でより良いものへと飛躍できるのだと思います。

── どのような瞬間にやりがいや喜びを感じますか?

やはり、目指している形に近づいているときややり遂げたと感じる瞬間は、嬉しい気持ちになりますね。納品の瞬間だけでなく、日々の業務のなかで、悩みながらも目指す形が見えてくる瞬間。そういった瞬間をチーム全員で分かち合えることが、私にとって何よりの原動力です。

出張を終えてのチーム連携資料

役割を拡張し、心を動かす場をつくりたい

── 最後に、今後モンスターラボでどのようなことに挑戦していきたいか、教えてください。

UIデザイナーとしての軸は持ちつつ、ブランドデザインとして上流のコンセプト設計に関わったり、ディレクションにも挑戦していきたいと考えています。

こう考えるようになったのは、先輩が行うプレゼンテーションに魅了されたことが理由のひとつです。言葉を丁寧に尽くしながら、洗練されたビジュアルと緻密な設計を提案し、クライアントに驚きと感動を与える先輩の姿をたくさん見てきました。私もそんなふうに、誰かにわくわくする時間を提供し、「いいね」と言い合える場をつくれるつくり手になりたいと思っています。

以前はUIデザイナーとディレクター、異なるふたつの役割を行き来することに、「専門性が積み上がらないのでは」と不安を感じることもありました。けれど、まさにその先輩に「いろいろなことにいろいろな姿で関われるなんて、ジェネラリスト的でいいんじゃない?」と言ってもらえて腑に落ちました。私自身としても、この働き方を楽しんでいきたいです。

またベトナムでの経験を活かし、海外拠点との連携強化にも関わっていきたいです。現地で感じたワンチームの意識をチームや会社全体に広め、より強固な連携を推進できるよう、自分にできることがあれば何でも挑戦していきたいです。

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by Monstarlab Design Journal

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