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Monstarlab図書室

読書でモチベーションアップ!A.C.O.メンバーに聞いた仕事のヒントになった1冊

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こんにちは、UIデザイナーの笛です。大型連休がおわり、休みボケしている方も多いのではないでしょうか。今日は読書好きなA.C.O.メンバーに「仕事のヒントになった1冊」を紹介していただきました。みなさんの仕事へのモチベーションを高める1冊になれば幸いです!

UXデザイナー小野 優花の1冊

『理解の秘密 マジカル・インストラクション』
(著)リチャード・ソウル・ワーマン(監訳)松岡正剛

情報デザインや情報アーキテクチャといった、情報を分かりやすく表現する技術における先駆者であるリチャード・ソウル・ワーマンの著書です。先輩に教えてもらった本で、よく見返す1冊です。

この本で、ワーマンはインストラクションの本質を論じています。一般的にインストラクションとは命令や指示を意味しますが、この本では、行動を円滑にし充実させるための説明だと言われています。もっとも重要なことは、相手をできるかぎり理解させるように説明を行うことであり、そこには、さまざまな説明と理解のコツがあると主張しています。

ユーザー体験を考えていくとき、ある意味で私たちはユーザーのインストラクションを設計しています。そのため、理解の秘密を紐解くことは、デザインをしていく上で重要なことのひとつではないでしょうか?

UIデザイナーMinsoo Chungの1冊

『名前のないデザイン: 世界の日常と社会を動かす思いがけないデザインの話』
Works That Work編集部(編)/大木 麻利子(訳)/奥田 由意(訳)/野見山 桜(訳)

高い国際的評価を得たデザインジャーナル『Work that Work』から記事を選出し、再編集したデザイン読本です。

この本の基本的な主張のひとつは、「クリエイティビティ」はアーティストやデザイナーの独占的な領域ではなく、日常生活の中で私たちを取り囲んでいるものであり、それらは私たちの日常体験のなかに埋め込まれているため目立たない」、ということです。

「デザイン」という領域を人間の制作行為そのものとして捉え、世界各地のさまざまな事例をビジュアルとともに、その社会的な背景から実践するプロセスまで全て考察しているところがこの本の大きな魅力です。

目の前の“モノ”を創り出すにとどまらず、それが社会の在り方を変えたり、仕組みそのものが良くなったりすることがデザインであること。社会におけるデザインの意味と本質とは何かを改めて考えさせてくれる本でした。

プロジェクトマネージャー 長谷川 大輔の1冊

『プロダクトマネジメントのすべて』(著)及川 卓也, 曽根原 春樹, 小城 久美子

MicrosoftやGoogleでプロダクトマネージャー経験のある及川卓也さんを始め、日本や海外の先端企業で活躍されている方々によって書かれたプロダクトマネジメントのバイブルになりうる本です。

そもそもプロダクトの成功とは何か?からプロダクトをグロースするための組織づくりまで、プロダクトマネジメントという広大かつ境界線があいまいな領域に対して、広く深く記述されているので、自分も一度読んだあとは辞書のように使っています。

かなりボリューミーな内容ですが、プロダクトマネージャーやプロダクトオーナーにはもちろんプロダクト開発に関わる多くの人に読んでもらいたい1冊です。これからプロダクト開発に携わる方はぜひ手に取ってみてください。

UIデザイナー藤川裕介の1冊

『排版造型』(著)白井敬尚

2005年から2014年までデザイン誌「アイデア」のアートディレクションを担当するなど、ブックデザインやエディトリアルデザインを中心に活動を続ける白井敬尚さんの中国語版作品集です。作品集ではありますが、ヤン・チヒョルト『書物と活字』をはじめ、ヨゼフ・ミューラー=ブロックマン『グリッドシステム グラフィックデザインのために』などのラフスケッチやブックフォーマットの図解が掲載されており、当時の制作過程を想像しながら楽しめます。

全編中国語ですが、別途日本語訳テキストも付属しており作品集としても実用書としても面白い内容になっています。

造本設計や組版設計と聞くと、デジタルとあまり関係ないような印象ですが、考え方や取り組む姿勢には共通する部分も多くあります。また、個人的にはキュレーションサイトやギャラリーを見るよりもこういった本を読んだ方がテンションが上がるのでおすすめです。

UIデザイナー 益田絢子の1冊

『僕とデザイン』(著)仲條正義

昨年88歳でお亡くなりになられた、グラフィックデザインの巨匠・仲條正義さんは、資生堂『花椿』のアートディレクションをはじめ、松屋銀座や東京都現代美術館のロゴなど、華やかで味わい深く、一度見たら忘れないような作品を多く残しています。

この本はその仲條さんの口述自叙伝です。

まるで直接お話しを聞いているような臨場感のある文章で、仲條さんの生い立ちや、『花椿』の立ち上げエピソード、タイポグラフィへの独特な向き合い方など、ワクワクするお話がぎゅっと詰まっています。

巨匠の自伝本は、どうしたって面白く、デザインとの向き合い方でもヒントをもらえることが多いので、ときどき読んでパワーをもらっています。

本を読んで、五月病をふっ飛ばそう

今回は「仕事のヒントになる1冊」として幅広く5冊紹介しました。

本を読むことで新たな視点でものごとを見ることができ、今まで気づかなかったアイデアを思いつくこともあります。紹介した本の中で気になる1冊がありましたらぜひ手にとって読んでみてください!

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by Tatsuhiro Fue

東海大学教養学部芸術学科デザイン学科程卒業。学外にてビビビット展に参加。審査を経て制作・展示という普段の学生生活ではできないような貴重な経験を経て、2021年にA.C.O.にUIデザイナーとして新卒入社。スノボとサウナが好き。

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