- 2024.03.11
こんにちは、デザイナーの村田です。 新年になると心機一転して何か新しいことを始めたり、何かを学びたくなりますよね。すでに新年から二ヶ月経ちましたが、今回は「モンスターラボの若手デザイナーが読んでタメになった本」を紹介します。

UIデザイナー 笛 達裕の1冊
『イメージをパッと形に変えるデザイン大全』
(著)尾沢 早飛
「高級感のある」「明るい」「綺麗」などの大きいカテゴリーだけでなくさらに「躍動感のある」「さわやかな」「格調高い」「透明感のある」などの細かいイメージワードでさまざまなデザイン事例が掲載されており、クライアントと製作者のイメージをすり合わせるのに役立つ本となっています。 近頃、一般のビジネスパーソンもデザイン的な素養が求められる時代になっているのではないでしょうか。人に伝えるときにどうしても抽象的な言葉でしか説明できない場合、本書はそんなイメージを具体的な形に変えるためのアイデア集をまとめており、イメージワードから探すことができて非常に便利です。レイアウトのコツも掲載されています。
本に掲載されている作品は実際に世に出ているクオリティの高い作品なので、眺めているだけで楽しく、刺激される一冊です。

UXデザイナー 本田 悠真の1冊
『アナロジー思考』
(著)細谷功
「新しい発想はどこから生まれるのか?」という問いから始まるこの本は、未知のものを既知のものに当てはめて考える「アナロジー」の力を紹介しています。 アナロジー思考は、デザイナーが自然に行う情報の理解・分解・再構築の思考プロセスに非常に近いものです。 デザインにおいて、表層を模倣するだけでは上手くいかないと言われます。
では、どうやって表層より深い部分を理解し転用できるのか?この本はその問いに答えてくれるかもしれません。 先日、ChatGPT活用!アナロジーから着想するアイデア発想法という記事でもアナロジーの活用についてご紹介しました。よろしければ、ぜひご覧ください!

UX/UIデザイナー 原 脩造の1冊
『数理モデル思考で紐解くRULE DESIGN -組織と人の行動を科学する-』
(著)江崎貴裕
UX/UIデザイナーとして働く傍ら、ソリューション開発としてweb3領域の情報収集していた時に手に取りました。行動経済学や認知心理学に基づく人々の動きと、ルール設計におけるバイアスを事例を用いて紹介してくれる本です。
プロダクトデザインにおけるルールデザインは、秩序の維持とユーザー能動性の促進だけでなく、プロダクトそのものの信頼性を担保します。ビジネスとデザインを越境するデザイナーの皆さんに読んでもらいたい一冊です。

UIデザイナー テイ ミンスの1冊
『デザインと障害が出会うとき』
(著)Graham Pullin
世界有数のデザインコンサルティング企業「IDEO」などでデザイナーとして活躍してきたGraham Pullinの書籍「Design Meets Disability」の完訳です。この本では、プロダクト、ファッション、インタラクション、グラフィック分野のさまざまな事例を紹介しながら、デザイン・工学・障害といった異なる文化が交差することで生まれる新しいデザインの価値について語られています。
インクルーシブデザインの本質的な理解を深めたい方、デザインの社会的影響に興味がある方、そして多様な人々で構成されている組織で働いている方におすすめしたいです。

UXデザイナー 小野 優花の1冊
『グラフィックデザイン・ブックガイド 文字・イメージ・思考の探求のために』
(編集)グラフィックデザイン・ブックガイド編集委員会
総勢25名のデザイナー、研究者、評論家が、それぞれの専門からデザインの本質を考えるための本を紹介するガイド本です。 この本は「技法書や啓発書の向こうにある知的興奮に満ちた学びの扉を開くブックガイド」と帯にあるように、デザインの技法書・ビジネス書・資料集で満たされがちな本屋のデザイン書コーナーとは一線を画した選書になっています。
デザイン表現の根底に脈々と息づく知の系譜にアクセスしやすくなる、どのページも読む楽しみに満ちた一冊です。 私自身、この本をきっかけに「モードの迷宮」を始めとする多数の本に出会うことができ、非常に参考になりました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回はモンスターラボの若手デザイナーに、タメになったと思う本を紹介してもらいました。デザイナーが実際に読んで仕事に活かしている本なので、自分自身も気になった本は購入してみて知識を深めたり、仕事に活かしたいなと思いました。本から学びを得たいと思っているデザイナーさんや、デザインに興味のある方は、ぜひ参考にしてみてください。
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by Tomoyoshi Murata
明治大学文学部文学科文芸メディア専攻卒業。在学時にデザインに興味を持ち、デジタルハリウッドでWebデザインを勉強する。2021年にUIデザイナーとしてA.C.O.に新卒入社する。街歩きとテニス観戦と競馬が好き。
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Overview
×- 社名
- 株式会社A.C.O.
- 設立
- 2000年12月
- 資本金
- 10,000,000円
- 代表者
- 代表取締役 長田 寛司
- 所在地
- 〒150-0012 東京都渋谷区広尾1-1-39恵比寿プライムスクエアタワー6F